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シンベリン

シンベリンと聞くと、シェイクスピアの劇を思い浮かべる方もいることでしょう。
古代ケルト人ブリテン王の名前をつけられたこの薔薇は
1983年(1982年?)に作出されたイングリッシュ・ローズです。

店頭では見かけなくなりましたが、
まだ作っているところはあるでしょうか。

2.5mほどに伸びるシュラブローズで、枝は固め、少し返り咲きます。
この株は、カミキリムシの被害を二年ほど続けて受けましたが
なんとか持ち直し、花数も増えてきました。

花の色と形がとても印象的です。
おっとりとしたパウダリーピンクは、見る人をリラックスさせてくれます。
この場所では、リシマキアのファイアークラッカーという
銅葉の品種と一緒に植わっています。
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今年の春は、秋の花のような綺麗な花がたくさん咲いて
薔薇の当たり年と言っていいかもしれません。

とくにこういったニュアンスカラーは、気温が高かったり
日差しが強かったりすると飛んでしまう事が多く、
春は花弁数も少なくなりがちなのです。

枝の強さとはうらはらに、ぽってりとうつむいて咲くこの姿。
なんとも言えず、目が釘付けになります。

お庭で育てていても、こうした姿が毎年見られるとは限りません。
そういった意味では、ちょっと特別な薔薇なのかもしれませんね。


by weekendsladybird | 2019-05-26 22:36 | Comments(0)

花の中から蕾! ~ 慣性花~

ときどき、こんな変わったバラの花を見かけることがあります。
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これはいったい何?!と思うかもしれませんね。
鉢で育てているミニバラですが、花の中心からたくさんの蕾がでています。
横から見るとこんな感じ。
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こういった状態の花のことを、慣性花(かんせいか)といいます。
よく言われているのは、肥料過多だとなりやすいということですが、
この株については全く当てはまりません。

慣性花になるはっきりした理由は特定されていないようですが
品種によってなりやすいものがある、とか
株が若くて充実していないとなりやすい、等とも言われているようです。

このミニバラは購入してから3~4年程経ち、
販売時にかけられていた強い矮化剤がようやく切れてきた株です。
背の高さは50cmほどに伸びるようになりました。

去年までは花は小さかったのですが、この花の直径は7cmくらいありました。
他に蕾はひとつもなく、咲いたのはこれ一輪だけです。


ミニバラとして売られているものは、台木に接がれているのではなく
一鉢に挿し穂をいくつか寄せて作られています。

長く育てることを前提にはしていないようで
言ってみれば、一時咲いてそれでおしまいという
消耗品のような扱いをされているように思います。

株の充実とか、安定した成長というものからは
遠いところにいるのは否めません。
加えて人の都合できつい矮化剤をかけられていますから、
安定しておらず、このような花になったのかもしれません。

調べていたら、花の器官形成で世界的な研究者である後藤弘爾先生という方が
慣性花について説明してくださっている文章を見つけましたので
勝手ながら、日本植物生理学会のページから引用させていただきます。

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「貫性花」または「貫性のバラ」

園芸用のバラで養分過多といくつかの条件がそろうと、この様な花が
見られることがあるそうです。本来雌しべになるべき場所から、
新たな花が作られたことによるものと考えられます。

バラそのものではないのですが、シロイヌナズナという実験用の植物で
調べられた結果では次のようなことが分かっています。

花は、がく、花弁、雄しべ、雌しべという器官からできていますが、
雌しべを作る指令を出す遺伝子(AGAMOUSといいます)は、
雌しべができると新たな器官が出来ないようにする働きがあります。

シロイヌナズナでは、このAGAMOUS遺伝子が突然変異を起こして
機能しなくなると、雌しべの代わりに花弁やがくが次々と作られ、
いわゆる八重咲きのような花になります。

多くの花の八重咲きも同じような仕組みで起きていると考えられています。
シロイヌナズナの場合、この八重咲きの花を短日条件(昼の長さより夜の長さの方が長い)などで育てると、2重の花になることがあります。

また、AGAMOUS遺伝子の機能が完全に失われていないものでも
同様のことが起きます。

バラについても、同じように何らかの原因でこのAGAMOUS遺伝子の働きが弱まることによって、貫性花ができるのだと考えられます(バラの原種は5枚の花弁と多数の雄しべを持っています。

園芸品種のバラの花弁の数が多いのは、雄しべが花弁に変化した突然変異体を人為的に選抜、育種してきたためと考えられています)。

余談ですが、「貫性のバラ」についてはドイツのゲーテ(彼は詩人として有名ですが、自然科学者でもあり、形態学の祖と呼ばれています)も興味を持って観察しており、その結果、花の各器官(がく、花弁、雄しべ、雌しべ)は、本質的には葉と同じものである、との考えを示しています(「貫性のバラ」のなかには内側に花だけではなく、葉を生じるものがあったからです)。

このゲーテの洞察は、近年の分子遺伝学研究によって、正しいことが証明されました。

後藤 弘爾(岡山県農林水産総合センター)

by weekendsladybird | 2019-05-13 23:11 | Comments(0)

湘南台のガーデンショップ ルーシーグレイさん

ルーシーグレイさんは、園芸好きな方なら
きっと名前を聞いたことがあると思います。
神奈川県藤沢市湘南台にある、
とってもおしゃれなガーデンショップです。

2017年の12月、お店のお庭に植わっているバラたちの
お手入れをさせていただきました。
今日は開花状況を見せてもらうため、お店に伺いました。
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この写真は、お店の入口周辺を撮ったものです。
手前のピンクの大輪は、ポール・ネイロン。
今日はもう咲き終わっていましたが、
一重の白いモッコウバラと合わせてあります。

ご来店のお客様が、車から降りるなり皆さんスマホを取り出して
ここを撮影してから店内をご覧になるとのことでした\(^o^)/
奥の方に見えるのは、ラベンダー・ドリームと
シャンプニーズ・ピンク・クラスターです。
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ラベンダー・ドリームは刈り込まず、枝を伸ばして仕立てています。
風が強くて、ちょっとピンぼけ😅
光に透けるピンクがとても素敵です。
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建物右側に植わっている、マダム・アルフレッド・キャリエール。
枝が強く、狭い場所には不向きなバラですが、
大きなパーゴラを覆い尽くす姿は圧巻です。
どうしても上に伸びたがるので、その点を考慮して誘引します。

名前がわからなくなってしまったという、こちらの白いバラは。
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ラマルクかな?と思います。
クラシカルで優美な雰囲気です。

そして、マニアックさんに好まれる、こんなバラも♡
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ぱっちり開く姿が可愛い、淡雪。
秋にはローズヒップも楽しめます。

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青い葉がとっても魅力的な、ロサ・グラウカ。
塀の色とのコーディネートも、バッチリですね。

と、ここまでバラばっかりご紹介しましたが、
ルーシーグレイさんはバラ屋さんではありません。
ちょっと珍しい草花や山野草、多肉植物等を豊富に扱っています。
他ではなかなかお目にかかれない、レアな植物をお探しの方は、
ぜひお店に足を運んでみてくださいね。


by weekendsladybird | 2018-05-07 18:05 | Comments(0)

エヴァ・ドゥ・グロゾブレ

今日ご紹介するバラは、ギヨーのHT、
エヴァ・ドゥ・グロゾブレ(Eva de Grossouvre)
作出年は1908年と、結構古いバラです。
香りもあり、趣のある花をたくさん咲かせてくれます。
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かなりの多花性ですが、ちょうどいい咲き具合の花はなかなかなくて・・・
ですが今日は、開いて間もない、シベもきれいな花を撮ることが出来ました。
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ふりふりと波打つような花弁が華やかです。
気温が高いと、花弁数がやや少なめになります。
今年は全体的に開花時期が早めなおかげか、
虫や病気も少なめで、とてもきれいです~^^

株がしっかりとするまで、やや時間がかかります。
ですがいったん育ってしまえば、それほど手のかかるバラではありません。
気になる方は、育ててみてくださいね。





by weekendsladybird | 2018-05-05 22:40 | Comments(0)

アプリコットと紫色のコンビネーション

壁の色との優しい色合わせ。
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ジュリア。この場所が気に入っているようで大株に育ちました。

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紫はマダム・ヴィオレ。真ん中はグリーン・スリーブス。

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ファイルフェンブロウ。少し濃いめの色をアクセントに。
鉢植えで適度な大きさにおさまっています。

この隣には、バタースコッチとルイーズ・オジェがあります。
アプリコットがかった優しいベージュ色の壁に、とてもマッチしています。
by weekendsladybird | 2016-05-16 23:53 | Comments(0)

安曇野の実

冬の作業も終わりに近づき、ようやく先が見えてきました。
3月に入ってから伺う方もいらっしゃいますが、今暫くお待ちくださいね。

今日は残しておいた安曇野の実を摘みました。
パチパチとハサミを入れること小一時間。
たくさんの実が取れました。
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気が早いこの子は、もう新芽が動き始めていました。

梅も咲いています!春はもうじきです。
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by weekendsladybird | 2015-02-24 22:12 | Comments(0)

秋のバラと草花

すっかり秋めいて、空気もひんやり。

庭にいて気持ちのいいこの季節が、今年はいつもより長く楽しめている気がします。

今日は、バラと共に秋の色を添えてくれている草花もご紹介。

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ピンクのバラはイングリッシュローズの

ウェッジウッドローズ。

剪定次第で伸ばしてもブッシュ状でも調整しやすい

四季咲きのバラです。

先日、風で枝垂れた枝が、

ピンクのアスターに支えてもらっていました。

宿根アスターは

春以降、伸び具合を見ながら数回ピンチをしています。

ピンチをすると、

枝数が増え、倒れにくくなり、足元の葉が花咲く秋まで枯れにくく綺麗に楽しめます。


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こちらもイングリッシュローズのシスターエリザベス。

小型でよく咲き、特別な香りを持つ大好きなバラです。

周囲には、紫のユーパトリウムにアンチューサとエゴポディウム。

ユーパトリウムとエゴポディウムは、毎年地下茎でどんどん広がるので、

春以降はバラや他の草花とのスペースを考えながら

数回間引いています。

夏の暑さが残る頃から、

秋にかけて長く咲く花は種類が少ないので、

お庭で大活躍です。

野草っぽい雰囲気も秋らしくていいですね。


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白花の八重咲き秋明菊の奥には、

カラミンサと白花ユーパトリウム。

そして、これから花開くバラたち、

ミセスハーバートスチーブンスと

バターカップ。

秋明菊が伸びやかに咲く姿は

バラともよく合います。

みなさんも

この時期、あちこちで感じられる秋を満喫されますように!

(M)


by weekendsladybird | 2014-10-23 21:08 | Comments(0)

バラのイベント、サンシャインシティローズガーデン

先月後半から本格的に秋冬の作業が始まりました。
一年で一番忙しい季節の到来です。
あちこちのお庭にお伺いして、剪定したり植え替えしたり。
毎日があっという間に過ぎていきます。

さて、今日の内容は一か月も前のイベントの報告なんですが;;
うちのMちゃんがイベントに参加して
せっかく記事を書いてくれたので、遅ればせながらupします。
あ、upするのが遅くなっただけで、
記事を書くのが遅かったのではありませんので念のため(笑)

今回初めて池袋のサンシャインシティで行われた
バラのイベントです!
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色濃い秋のバラが咲き誇るこの季節、11月2日から4日の三日間
バラのイベント「サンシャインローズガーデン」が催されました。

コマツガーデンや各社販売ブースのほか、
「ジークフリート」や「パリス」などのガーデンローズや
切花バラの人気品種展示など、華やかな秋のバラで会場は溢れとても賑やかでした。

期間中は、人気のバラの情報誌「NEW ROSES」編集長、
玉置一裕さんによる新品種紹介の講演会や
コマツガーデン 後藤みどりさんの講習会に加え、
切花の活けこみパフォーマンスやフルートの演奏会などなど、
連休を楽しむ沢山の方々の五感を刺激するイベントとなりました。
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バラ模様のティーセットと共に、秋色の「ローズ笛吹」。
コマツガーデンオリジナル品種で、春秋共によく咲くそうです。
深みのあるピンクに華やかさが漂います。

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「KITT’S ROSE (キティーズ ローズ)」
こういうバラを見ると、庭に植えたらいいだろうな!と感じます。
派手さは無いけれど、枝の柔らかさ、程よいコンパクトさ、
花の四季咲き性、軽やかに優しく咲く姿。ありそうでなかなか無いのです。
ナチュラルな雰囲気の庭で草花と合わせてみたり、
また、ボリュームのある花型のバラの間に植えて、
庭の雰囲気に柔らかさを出してみたり。
かわいいだろうなあ。想像は膨らみます。

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この鮮明な赤は「ジークフリート」。ドイツコルデス社のバラです。
黒赤でもない、朱赤でもない、この鮮やかさ。
赤、という色は見る方によって、表現のされ方が異なったり
また、見る時期や咲く環境によっても全く色味が変わってくるため
色の説明をするのに難しさをいつも感じるのですが
この赤はまさに、鮮やかな赤。
写真ではなかなかこの色が出ないかもしれません。
実物をぜひ見てもらいたい品種です。

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後藤みどりさんによって、販売ブース内の所々に飾られたバラや
山梨の庭から摘まれた草花たち。
バラや小物の飾られ小さなコーナーですが、
バラが生活の中にあったらいいな、とワクワクさせてくれる素敵なアレンジでした。
バラを庭から摘んで・・・なんて、やっぱりいいですよね!
(M)
by weekendsladybird | 2013-12-03 23:53 | Comments(0)

秋のバラ

ひんやりとした空気が庭にも広がり、秋のバラが綺麗な季節です。
この季節、大好きです。

思わず目を奪われた秋のバラの色、形。
すこしご紹介しますね。
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ピンクの半八重のバラはイングリッシュローズのベルストーリー。
半八重の花はピンクというより桃色、と言いたいかわいい品種です。
他はWシェイクスピア2000やアンナオリビエ、ジャックカルチェなどなど。
どれも秋によく咲いてくれます。

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たっぷりと咲くピンクピース。
1959年 メイアン作出の大輪花です。
株のボリューム感と言い、花のふっくら感といい、フランス メイアンの余裕が漂います。
ピースの枝替わりではなく、交配親がピース。
ピースは交配親として沢山の品種に貢献してますね。
因みにピンクピースの枝替わりにはキャンディストライプがあるそうです。

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1834年作出 チャイナローズのルイフィリップ。
枝葉のほっそりとした姿に少し反り返る花弁が繊細で、株は良く茂ります。
スペースが許せば、和の雰囲気のある庭にも良く合いそうです。
ルイフィリップという名前は、
1830年から1848年に在位したフランスの王様に捧げられたものだそうで、
王様の双子の妹?姉?の名はアドレーデドルレアン・・・
と言えば、こちらもバラの名前ですね。
このバラを見て、改めてチャイナローズっていいなと感じました。
(M)
by weekendsladybird | 2013-10-29 23:05 | Comments(0)

ジ・インジニアス・ミスター・フェアチャイルド

そろそろ8月も終わり。
汗を拭き拭き、バラの夏剪定を始めています。
蕾や新芽が動いているものも、様子を見てこの時期に調整します。
剪定の仕方、詳しくは以前の記事に書いていますので、
ご覧になりたい方は コチラ をクリックしてね!

今年はとても暑かった影響で、ゴーヤの実がならないという話をよく聞きます。
バラも、いつもの夏とちょっと違う感じです。
特に長老の株たちには、だいぶ暑さが堪えたよう。
朝夕は涼しくなってきましたので、回復を祈るばかりです。

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今日の写真はMr.フェアチャイルド。
春とはまた違って、色が少し濃い目に出ています。
夏に咲く花はとても小さくなりがちですが、
今回はまずまずの大きさ。

この株は、通り沿いのヒメシャラの足元に植えてあります。
香りがとてもいいので、道行く人にも喜ばれて、ちょっと鼻高々。
ふわっと伸びる枝をいかして優しく誘引し、木漏れ日で咲いています。
風に揺れ、涼しさも演出している優秀な一本なのです。
by weekendsladybird | 2013-08-29 21:13 | Comments(0)