石灰硫黄合剤

石灰硫黄合剤のバラへの使用については、皆さんいろいろと思うところがあるのではないでしょうか。使用をお勧めする意図ではありませんが、疑問解決の手がかりになればと思い、ご参考までに記事を書くことにしました。

農薬取締法では、使用基準の省令・表示事項の遵守というところで、「食用および飼料の用に供される農作物等に農薬を使用するときは」適用農作物以外への使用を禁止しています。
バラは石灰硫黄合剤の適用農作物ではありません。ですが、食用でも飼料でもありませんので、この対象からは外れることになるのでしょうか。(いずれにしても、使用適用農作物ではないということを頭に入れておいて下さいね。)

使用の目的は、すでに付いているカイガラムシ、ハダニ、ウドンコ病などの越冬を防ぐことです。「散布しても病気が出るから効果がないのでは」という話も耳にしますが、薬効に持続性は無く、春以降の病気も全て抑えるというような薬ではありません。
石灰には溶菌・静菌効果があり、多くの糸状菌は、アルカリ性のものがかかると死滅します。

★☆注意☆★土壌がアルカリ性というのとは別。一般に、アルカリ土壌では病害が出やすく、バラは弱酸性の土壌で栽培するのが好ましいとされています。一方、糸状菌が好む水のpHは、酸性のpH4.5~5.5です。

高濃度(7~10倍程度。容器の表示に従ってください)で散布するため、芽が動いてからだと薬害が出る可能性が高いので、注意してください。また、この薬は強アルカリ性で腐食性が強いので、金属や衣服に付いたらよく洗って下さい。そして、目に入るとスゴ~クしみるので、散布の際はゴーグルの使用をオススメします。

         噴霧器の使用が難しいところには、こんな↓刷毛で塗ります。
c0140714_23505795.jpg

そして、お役立ちのゴーグル。プラスチック製で、汚れたら気にせず洗えます。金属を使っているものは避けたほうが無難デス。透明だから見えるかな?
c0140714_23521821.jpg


ちょっと補足。石灰について少しふれたいと思います。
このところ、農家などでは石灰を利用した病害防除が見直されています。土壌に漉き込むのではなく、なんと葉面散布です。(興味のある方は現代農業という雑誌をご覧ください。2007年6月号で減農薬の特集をしています)
石灰に含まれるカルシウムが吸収されると、植物の細胞壁が丈夫になり、病気にかかりにくくなるということです。

う~ん。興味深いですね!
[PR]
by weekendsladybird | 2008-01-27 00:27 | Comments(2)
Commented by メアリー at 2013-01-26 20:31 x
はじめまして♪ ベランダでバラ樣を育てているメアリーと申します。
過去記事への書き込み、すみません

よく、石灰硫黄合剤を使われる方は
「これさえやっておけば無敵!」みたいに書かれていますが
私もweekendsladybirdと同じように考えていたので
(残効性はなく、芽吹いた葉がうどん粉病になる可能性は否めないということ) 
こちらの記事を読んで なんだかほっとしました。

バラを育てて10年、ベランダゆえか
カイガラムシも発生したことがないので
石灰硫黄合剤を使う煩わしさ(腐食等の防除)と
その効果をてんびんにかけた結果
今まで一度も使ったことがありません。

有機栽培をしているので、
土中の微生物や菌が死んでしまっては大変!
という思いもあり、石灰硫黄合合剤の使用は控えてきました。

で、前々から疑問だったのですが、★☆注意☆★と書かれている部分について、質問させてもらってもいいですか?
よく、石灰硫黄合剤を土壌潅水までされいる方がいらっしゃいますが
繰り返し使うことで土壌がアルカリ性に傾くことはないのでしょうか?

もし、ご存知でしたら教えてくださいm(_ _)m

Commented by weekendsladybird at 2013-01-27 20:42
メアリーさん

はじめまして!コメントありがとうございます。

石灰硫黄合剤の土壌灌水についてですが。
繰り返し使うことで土壌がアルカリ性に傾くことはあると思います。
濃度と頻度にもよるでしょうけれども。
病害虫の防除が目的でするということでしょうか?
薬に詳しい生産者がするのならまだわかりますが・・・
私でしたら、病気が出たとしてもそこまでしないですね。

理由は、メアリーさんもおっしゃっているように
良い菌も死んでしまうからです。
それよりも、堆肥などを入れて地力を付けた方がいいのでは?
と思う次第です。

ご参考までに・・・
硫黄は植物の多量必須元素です。
やり過ぎは良くありませんが、必要不可欠なものであることも
頭の片隅に入れておいてくださいね^^
<< ミモザ 冬の葉っぱ >>