庭のマルチアーティスト 田中哲さん

田中さんとは、もうかれこれ25年以上のお付き合いになります。

田中さんの活動は実に幅広く、NHKの趣味の園芸や、
ガーデンデザイン専門学校等で講師をしたり、
様々なイベントや庭園でデザインや施工をされています。

植物のみならず、生き物全般に造詣が深くとてもユニークな方です。
仕事はとても丁寧で、ちょっと難しい案件もまかせて安心という
とても頼れる存在です。

ブログのリンクを貼っておきますので
ぜひ御覧くださいね~

同じお客様のお庭にお手入れに伺って、田中さんは樹木全般、
私はバラ担当という感じで、一緒にお仕事をさせていただいています。
今後共どうぞよろしく(^^)


# by weekendsladybird | 2019-02-24 16:08 | Comments(0)

2月の薔薇の作業

日に日に日差しが暖かくなってきました。
土の中で眠っていた球根や、宿根草の可愛らしい芽が
ちょこんと顔を出していますね。

こちらのお庭では、スノードロップが今年も元気な姿を見せてくれました。
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さて、2月のバラの作業は。
株立のバラは、2月頃が剪定の適期とされています。
少しくらい早くても大丈夫ですが、あまり遅いのはよくありません。

暖かい場所で育てている株は、新芽が動き始めているものもあります。
芽が動き始める前に剪定を済ませておきましょう。

「せっかく大きく育っているのに、なぜ切ってしまうの?」
というご質問がありましたので、簡単にご説明します。

バラを管理するにあたって、今現在のことだけでなく
数年先のことまで考えておく必要があります。

場所が広くて、枝を伸び放題にしても差し障りがないのであれば
無理に切らなくてもいいかもしれません。

また、伸びた枝の重みでしなったり、
枝の下の方から脇枝が出なくてもよいのであれば。

見上げるほど高いところで花が咲くのでも構わない、
大株になったら脚立を使ってお手入れします、
ということであれば、お好きなようにしていただいて構わないと思います。
ご自身のバラですしね(*^^*)

そうでないのであれば、コンパクトに形を整えたり
ガッチリした株に育つよう、冬に剪定をします。

気を付けたいのは、枝が伸びる初夏から夏にかけてではなく
冬の剪定で形を整えるということです。

そして、形を整える冬の剪定と、花がら摘みは別だということ。

花後の6月頃から夏にかけて、どうせまた伸びるからと
やたらバシバシ切ってしまう人がとても多いのですが、
これを続けると、更新させるための枝が育たず
その株の寿命は短くなってしまいます。

剪定のやり方ですが、まずは枯れた枝を取り除きます
残った枝がどういう状態かで、どれくらい切るのか
または切らないのかを考えます

一概には言えないのですが、おおまかにご説明しますと
元気な新しい枝がたくさんあれば、切ってよし。
病気だったり古い枝がほとんどという状態なら、控えめにという感じです。

何年目の枝か、とか
太さ何センチの枝か、とか
どれくらいの高さで、とか
何芽残して、とか

目安を数字で説明することを往々にして求められますが、
どうしてもその数字が独り歩きしてしまう傾向にあるように思います。

数字だけが頭に残って他の注意点は忘れてしまったり
思わぬ誤解が生じていたりして、
取り返しのつかない失敗をすることに繋がりかねません。

様々な状態に育つ植物を相手にしているのに、
画一的な説明をするというのは無理があるのです。

ご自分が育てている植物をよく観察して
できれば仲良くなっていただきたいという希望もあります。
植物は単なるモノではなく、ちゃんと生きていて
言ってみれば家族のような存在だと思っています。

ですので私はその都度、その方の家族の一員であるバラを見ながら
このバラの場合はこうです、と説明させていただくことにしています。

ブログを読んでくださっている読者の皆様には
ぼんやりした説明で分かりにくく申し訳ありません。

状態を見ずに説明するとなると、
当たり障りのない一般論になってしまうということを
ご理解いただければ幸いに存じます。

その他の作業については、カイガラムシ対策や寒肥など
12月からの作業で終わっていないものがあれば
していただくと良いかと思います。

まとめると。
◇ブッシュタイプ(株立ち)のバラの冬剪定
◇やり残している冬作業の総仕上げ

そんなところです。
みなさま、楽しい春をお過ごしくださいね!

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# by weekendsladybird | 2019-02-21 21:12 | Comments(0)

佐伯泰英先生の「居眠り磐音」が映画化されます♪

ちょっと宣伝させてくださ~い^^

著作累計6500万部を超える時代小説作家、
佐伯泰英先生の大人気シリーズ、
居眠り磐音の映画が2019年5月17日に公開されます!

佐伯先生の作品初めての映画化です。
テレビドラマでは山本耕史さんが主演でしたが、
今回の主演は松坂桃李さん。

新たな磐音の誕生です。

予告編も見られますので、公式サイトをチェックしてみてくださいね!

# by weekendsladybird | 2019-02-21 16:58 | Comments(0)

ミノムシもいろいろ考えてるんだな

なんかモサモサしてるなぁと思ったら。

このミノムシ、箕の材料に麻ひもを利用していました!
笑える~110.png
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ちゃんと同じ長さに切り揃えて、ふさふさ暖か♡
雨除けの役割も果たしてくれそうですね。


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# by weekendsladybird | 2019-02-05 22:22 | Comments(0)

1月の薔薇の作業

皆様、薔薇の冬作業は順調に進んでいるでしょうか。

今月も、先月に引き続いてつるバラの剪定と誘引の適期です。
剪定が終わったら、カイガラムシを落として施肥をしましょう。
鉢で育てている場合は、植え替えも適期です。

この時期の肥料は、液肥ではなく固形タイプの物をやります。
品物によって効く長さ(期間)が違いますから、
お手持ちの肥料の特徴を確認して施肥してくださいね。

地植えのバラの移植をしたい場合や、新しい苗の植え込みも
バラがおやすみモードの冬に行うとダメージが少ないです。

この赤い実は、ラベンダー・ドリームです。
大きさも程々でとても艷やか。
色も濃くなり、とても可愛いです^^
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さて。
バラ剪定のやり方というのは、人によって本当にそれぞれだなぁと思います。
これこそが正しいやり方です!というような
画一的なものではありません。

お客さまに説明しながら作業することもあるのですが、
「古い枝、新しい枝」とか「動きそうな良い芽」などと言っても
表現の仕方があいまいですし、ピンときていなさそうだな、
と思うこともしばしばです(´・ω・`)

ご自分の中に比べる基準がないと、新しいのか古いのか
判断できない、ということがあるのだと思います。

バラの冬剪定では、新しい枝というのは
前年の春以降に伸びた枝のことを指します。
今は2019年の1月ですから、2018年の春以降に伸びた枝です。
(12月に剪定するのなら、その年の春以降)

その新しい枝の一番枝(いちばんし)で毎年冬に切るようにすると、
全体の姿がヒョロヒョロとせず、整っていくのが分かると思います。

一番枝というのは、春一番最初に花を付けた枝のことです。
花殻を摘んで、次に咲くのは二番花で、その枝は二番枝と言います。
先に伸びるにしたがって、枝は細くなっていきます。

充実した一番枝が出ていれば、その枝にいい芽があるはずですから
一番枝のどこかで切れば、まぁ大丈夫という感じです。

ちなみに「古い枝を取り除く」というのもよく聞くと思います。
何年目からが古いということになるのか??等の
ご質問を受けますが、厳密な決まりはありません。

株全体の枝の本数や健康状態、
その枝が勢いのある脇枝を出せているかなど
総合的に判断していただくのがよろしいかと思います。
くたびれてしまった枝は、お役御免で感謝とともに剪定します。

問題なのは、全体的にシュートも何も出ていない場合です。
枯れてはいないけど、その株は「活発に動いていない」状態です。

株が若いのにシュートが全く出ないのは
何かが足りていないということですので、
今後の管理方法を改める必要があります

全部の枝がくたびれている状態のときは
たとえ小枝だろうが、極小の葉だろうが、休眠する時期だろうが
とにかく光合成をさせるため、取らずに残します。

枝が混み過ぎて、風通しが極端に悪い場合に限っては
ある程度、枝を抜いてもいいでしょう。

まとめると。

◇つるバラ(大きめシュラブ含む)の剪定と誘引
◇寒肥の施肥
◇鉢植えの植え替え
◇カイガラムシ落とし
◇移植や苗の植え込み

そんなところです。


# by weekendsladybird | 2019-01-17 21:28 | Comments(0)

バラへの石灰硫黄合剤の散布、今はもうしていません

このブログでは、バラ専門のガーデナーとして
バラに関することを少しずつ書いてきました。
試行錯誤しながらバラを育てている方の
参考になることがあればいいな、という気持ちからです。

冬になると、決まってアクセスが増えるものがあります。
それは、石灰硫黄合剤の記事です。

これを書いたのは2008年ですから、もう11年も前になります。
今どうしているかというと、もう何年も石灰硫黄合剤は使っていません

えぇっ?!そうなの???
という声が聞こえてきそうですが(笑)

記事を書いてからそれほど経たない頃、
石灰硫黄合剤の少量ボトルが販売されなくなったのです。

先程検索してみましたが、今も10㍑入り、18㍑入り等、
大量に使う人向けのものはありますが
以前売られていたた500mlのものはありませんでした。

わたしたちは10年ほど前に、手持ちの在庫が無くなってから
大箱しかなくなったこの薬を買うことはしなかったのです。
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石灰硫黄合剤は強アルカリ性の薬剤です。
葉があるうちは薬害が出ますので散布できませんが、
葉のない時期に撒いて、病原菌などが越冬するのを防ぎます。

使用を止めたすぐあとは、春の病気が大発生するのではないかと
少し心配しましたが、結果はそれほどではありませんでした。

バラを育てる環境に配慮し、元気に育つよう心がける。
まめに観察し、病気が出そうなときは早めに対処する。
そこに注力すれば、病気の大発生は防げます。

それらは、普段から常にしていることです。

石灰硫黄合剤やマシン油など、
冬には散布が必須と言われていた薬を使わなくても

「なんだ、撒かなくても対処できるじゃん」と思いました。

それに気付いてから、頭を切り替えたのです。
”バラ栽培=薬散が必須”という、それまで自分が思っていた
常識のようなものに囚われるのを止めました。

そのやり方は、そのように育てたい人に任せておけばいいのです。
漫然と薬を散布するのは、得策ではありません。

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この10年の間に、世の中の流れも変わってきたと思います。
最近は、バラを育てていても「出来るだけ農薬は使いたくない」と
おっしゃる方が増えました。

薬を撒いてくださいという強いご要望があったり、
これは薬が必要だなと判断したときは、今でも薬散しています。

それでも撒く時期は、春から梅雨のあたりまで
カミキリムシは例外として、この時期以外には
よっぽどのことがなければ、薬は使わないようになっています。

ご自分のバラをどのように育てるか。
それは、ご自身が良いと思うようにしてくだされば
それでいいと思います。

ご参考までに、現状私達がどのようにしているか
ご紹介いたしました。



# by weekendsladybird | 2019-01-11 17:36 | Comments(0)

12月の薔薇の作業

2018年の12月は、気温の変化が大きかったのが
特徴の一つだと思います。

上旬には夏日を記録するほどの暑さで、
東京近郊では最高気温24℃にもなりました。
その数日後には急激に冷え、最高気温9℃なんていう日も。

花木も調子が狂ったのか、道路脇の緑地帯に植わっている
ヤマボウシが満開に花を咲かせていたりして驚きました。
12月にヤマボウシが咲くなんて!😳

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さて、12月の作業です。

12月から1月にかけては、つるバラの剪定の適期です。
もうあまり芽吹かなくなった古い枝をカットし、若い枝と入れ替えます。
剪定を終えた株には、寒肥をやりましょう。

私達は枝を結びつけるのに、天然素材の紐を使っています。
主に麻ひも、麻縄、シュロ縄の三種類を使い分けています。

これらの紐は耐久性という点ではそれほど強くありませんが、
ほぼほぼ一年くらいは大丈夫。
バラにとっても結びつける物にとっても、優しいのが良い点です。

そして、誘引し直すときに切りやすいのも魅力。
ワイヤーを使うと、ねじり直したりペンチに持ち替えたりするのが
とても面倒で、作業効率が悪いのです。

基本的に昨年誘引した紐は、全て外します
そうしないと枝の入れ替えがしにくいですし、
成長して枝が太くなっているのに、細いときに縛ったままの状態では
きつくてコブが出来てしまったりします。

それから、つるバラを上手に這わせるには伸ばし急がないことも大切です。
バラの苗を植えて、大きなアーチやパーゴラを覆うようになるには
早い品種でも3年、成長具合によっては5年以上かかることもよくあります。

長い枝をそのまま伸ばして、とりあえずの高さを稼ぐことよりも
下の方からも脇枝を出させるように心がけるのがオススメです。
そうすると大株になったときに、より見事です。

また、長く伸びる品種だと5mを優に超えるものもありますが、
伸びるからといって、ただただ伸ばしてしまうのもよくありません。

剪定をほとんどせずに、何年も先へ先へ伸ばしていくと
古くなった元の方からは、芽が出なくなってきます。
シュートも出ず、枝先にしか花も葉もなくなってからでは
(こういう状態は、バラが弱っている可能性大)
回復させるのにとても時間がかかります。

バラを長生きさせるコツは、枝を更新させることです。
花を楽しむためにも、新しい枝を出させるのがとても大切ですので、
ぜひ心に留めておいていただければと思います。

そしてもうひとつ、よくある勘違いのお話を。
剪定することが刺激となって、新しい枝をうながすことに繋がるのですが
だからといって、とにかく切れば良いわけではない、ということです。

先述のように、伸ばしすぎたつるバラの場合、
いきなりバチバチ剪定してしまっては、余計に弱ります。
品種の特性も把握していないといけません。
ただ闇雲に切るだけではいけないのです。

株立ちのバラでも、弱っているのに強剪定すると
芽を吹かせる力もないまま、枯れてしまうことも。

剪定によって新しい枝を出せるのは、
その株の健康状態がよく、体力があればこそなのです。

テレビの園芸番組を見ていたら、出演者のMくんが
「バラの剪定というと、ガツンと切って
ブワッと出させるというイメージです」
とコメントしていました。

そういうイメージを持たれている方、本当にとても多いです;

「元気がないから剪定して枝を出させよう」とか
「うどんこ病がひどい枝は一旦すべて切って、新しい枝と入れ替えよう」
というのは、程度にもよりますが、あまりよろしくないということです。

剪定をしてスッキリしたら、カイガラムシを落としておくのも忘れずに。

まとめると。
◇つるバラの剪定
◇寒肥の施肥
◇カイガラムシ落とし


みなさまの大切なバラが、元気に育つ助けとなりますように。


# by weekendsladybird | 2018-12-28 19:21 | Comments(0)