剪定の心得 バラは、枝を更新させる植物です

みなさま、バラの剪定作業は進んでいますか?
今回は、枝の更新についてお話ししたいと思います。

植物はそれぞれ育ち方に特徴があります。
バラは木本植物(もくほんしょくぶつ)ですが、
普通の樹木とは違って、同じ枝がずっと育って
いずれ太くなっていく、というものではありません。

何年かすると、枝はおのずと新芽を出す力が弱くなります。
そして新しい枝と入れ替わるように
古い枝はその役目を終え、枯れてゆきます。

このサイクルを上手く見極めて
芽を出せなくなった古い枝を剪定し、
その分のエネルギーを新梢に向かわせ
株の更新を図り生育を促す、というのが剪定をする目的のひとつです。

ここを理解していないと、剪定は上手になりません。


「ずっと大事にしている長い枝に花が咲かなくなった」

古い枝にいつまでも花を望むのは、
お年寄りにもっと働け、と言っているように聞こえてしまうのは
私だけでしょうか(笑)

「去年苦労して綺麗に誘引したんだから、
 新しい枝は切ってしまって古い方を残したい」

品種にもよりますが、バラはいつまでも新しいシュートを
出し続ける訳ではありません。
勢いが良すぎるシュートを、邪魔だからと切り続けていると
そのうち出なくなる、ということはよくあります。

こんな人もいましたっけ。
「全部の枝を大事にしたいから、切らないで」

こういう考えの方を、優しいという人もいますよね。
バラがせっかく出した枝だから・・・
そうなのかもしれません。
当のバラは、切らないので枝が混みこみで陽も当たらず、
新しい枝が出るスペースもなくなり
とうとう花が咲かなくなってしまいました。

お手入れは、基本的にお庭の持ち主の方の意向に合わせて作業します。
もちろん説明はしますが、「こうしたい」という希望を
できるだけ優先するようにしています。
その方がご本人も納得がいきますし、満足度の向上にもつながるからです。

ですがバラは、人間の都合に合わせて生きてはくれないのですよ。
結果を見てまた説明し、次の作業につなげていきます。
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Constanze Mozalt


古い枝を切ると、それが刺激になり、
動きが緩慢だったものも新しいシュートを出したりします。
枯れてしまった枝はその都度整理し、
陽が当たって風通しのよくなる空間を確保するのも大切ですね。

とは言っても、元気のない株をやたらと切ってしまうのは良くありません。
そもそも枝を出す力がなければ、細いから、古いからという理由で
切ってしまっては、余計に弱ってしまいます。

それから、何年目の枝、というように決まった目安はありませんので
ご自分のバラの様子をよく見てあげてくださいね。
その枝が、新しい良い芽を出しているかどうかがポイントです。

ご参考までに^^



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by weekendsladybird | 2016-12-30 00:37 | Comments(0)
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